シス-β型および7配位五方両錐型錯体を利用した電子環状付加反応の制御に関する研究
Project/Area Number |
05J06222
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Synthetic chemistry
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
松本 和弘 Kyushu University, 大学院・理学研究院, 助教
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | エポキシ化 / 不斉触媒 / 過酸化水素 / チタン / 酸化 / アルミニウム |
Research Abstract |
有機合成化学上、非常に有用かつ重要な合成中間体である光学活性エポキシドの合成法の開発を達成した。すなわち、クリーンな酸化剤である過酸化水素水を酸化剤として用いた不斉エポキシ化反応の開発を行い、チタン-サラレン錯体がほとんど前例のなかった非共役オレフィンのエポキシ化を高エナンチオ選択的に行うことを見出し,これを報告した。また、より合成の簡便なチタン-サラン錯体に着目し、これを用いた共役オレフィンの不斉エポキシ化反応を開発することに成功していたが、その触媒効率は十分ではなかった。そこで、より高い触媒効率を目指して研究を行った結果、反応系中にリン酸緩衝液を添加することで、チタンサラン錯体が有効に働くことを見出した。本手法は、実用的な不斉エポキシ化反応になり得るものと期待される。 一方、新規アルミニウム-サラレン錯体を開発し、これが過酸化水素水を酸化剤として用いたスルフィドの不斉酸化反応の優れた触媒となることを見出した。これにより、これまでにほとんど報告されていなかった、含水条件におけるアルミニウム錯体の酸化触媒能の一端を明らかにすることができた。また、この錯体は無溶媒条件下においても機能し、高い触媒回転数を示すことを明らかとした。
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Report
(3 results)
Research Products
(25 results)