Cdc25Bの分解における分子機構と生物学的意義の解析
Project/Area Number |
05J06282
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Cell biology
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
兼森 芳紀 Kyushu University, 大学院・理学研究院, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | Cdc25A / Cdc25B / ERK / 細胞周期 / p90rsk / ツメガエル / JNK / 減数分裂 / MAPK / Erp1 / ユビキチン / チェックポイント / SCF^<β-TrCP> |
Research Abstract |
本研究員は本年度ツメガエル卵を用いて細胞周期制御因子Cdc25A及びCdc25Bの分解に関与するキナーゼの同定を試みた。これまでの予備的な実験から、Cdc25A/Bの分解には、減数分裂特異的なキナーゼ(経路)であるMos-MAPK経路の関与が考えられた。まず卵母細胞にCdc25A/Bを外来的に発現させると、減数分裂の進行にともないこれらの蛋白質が分解することが確認された。そこで、Mosの下流キナーゼのMEKの特異的阻害剤UO126で処理したところ、Cdc25A/Bの分解が阻害されることが分かった。次にin vitroでMos、MEK、ERK及びp90rsk(Mos-MAPK経路の構成因子)のタンパクを用いてキナーゼアッセイを行った結果、ERKおよびp90rskのみがCdc25A/B内のある特定の残基を直接リン酸化できるという知見を得た。また、これらの残基はin vivoにおいてもErk1及びp90rskによってリン酸化されることも分かった。以上の結果から、Cdc25A/Bの分解を誘導するキナーゼにMos-MAPK経路があることが示された。 さらに、本研究員はCdc25Bの分解に他のキナーゼが関与するか調べる為、様々な阻害剤を用いて実験を行った。その結果、新たにJNKキナーゼがCdc25Bをリン酸化することが示唆された。そこで、in vitroでキナーゼアッセイを行った結果、Cdc25BはJNKによって直接リン酸化されることが分かった。また、卵内でJNKを活性化させるとCdc25Bの分解が誘導されることも判明した。これらの結果から、Cdc25BはERK以外にJNKによってもリン酸化され、分解が誘導されることが明らかになった。現在は、Cdc25B内のJNKによるリン酸化部位やこの分解の生理的意義を解析中である。
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Report
(3 results)
Research Products
(15 results)