クーロン分解法による硫黄同位体の陽子捕獲反応断面積の決定
Project/Area Number |
05J06673
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Condensed matter physics 1
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
栂野 泰宏 Rikkyo University, 理学研究科・物理学専攻, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 天体核物理学 / 不安定原子核反応 / クーロン分解反応 / 爆発的水素燃焼過程 / 磁気二重極モーメント / 不安定核反応 |
Research Abstract |
陽子過剰な不安定硫黄同位体である^<30>Sの陽子捕獲反応断面積を決定するためには^<31>C1の第1励起状態から基底状態への遷移確率を決定する必要がある。この遷移確率を決定するため、我々は^<31>C1のクーロン分解実験を行う。この遷移確率の決定にはM1遷移め成分の測定が不可欠であるが、今まで行われてきたクーロン分解実験ではM1成分は測定されてこなかった。本研究ではこのM1成分の測定を初めて行う。この実験計画は平成17年度に理化学研究所の原子核課題採択委員会に提出された。その結果10日間の加速器施設の利用が許可された。本実験の実施時期は本年度後半を予定していたが、来年度4月前半に実施することとなった。 そのため本年度は実験のための検出器の位置の最適化と検出器のテストを行った。まず検出器の配置の最適化では、検出器系が覆う立体角を大きくするため、分解反応を起こす鉛標的と直後に配置するシリコン半導体検出器の距離を最小化した。これにより検出器が多く立体角が当初の6.5度から7.1度となった。また検出器のテストで我々のグループが所持しているシリコン半導体検出器からよいエネルギー分解能を持つものを選び出した。また検出器系で最下流に設置する陽子の飛行時間測定用のプラスチックシンチレータに関してもテストを行った。傷がついたものや減衰長が長くなっていたものを交換した。これにより陽子の検出効率が向上した。さらに標的周辺に配置するγ線検出器群DALI2に対しても同様のテストを行い、エネルギー分解能の悪い検出器を交換した。これらの改善により3%の検出効率の向上が望める。
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Report
(3 results)
Research Products
(16 results)