地磁気擾乱時における中緯度電離圏へのエネルギー輸送機構の研究
Project/Area Number |
05J07516
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Space and upper atmospheric physics
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
津川 卓也 Nagoya University, 太陽地球環境研究所, 特別研究員PD
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | GPS / 全電子数 / 電離圏 / 伝搬性電離圏擾乱 / 電離圏トラフ / 北米 / Millstone Hill / ISレーダー / フレア / 大気光 / 南北半球非対称性 / 地磁気擾乱 / 地磁気共役 / 大気重力波 / 磁気嵐 |
Research Abstract |
●北米のGPS受信機網を利用した広域・高解像度電離圏観測北米の約1,400点からなるGPS受信機網データを利用して、広域・高解像度全電子数(TEC)2次元マップを作成した。このTECマップの観測領域は30-50°N、70-130°W、空間解像度は1.05°×1.05°(0.15°×0.15°に7×7ピクセル移動平均をかけたもの)、時間分解能は30秒である。このような広域かつ高解像度の定常的な電離圏観測は過去に例が無く、非常に有用な新しい電離圏観測手法となることがわかった。 ●北米GSP-TECデータを利用した中規模伝搬性電離圏擾乱の研究北米GPS-TECデータを利用し、中規模伝搬性電離圏擾乱(MSTID)の観測を行った。その結果、これまで日本上空で夜間によく観測されていた南西方向に伝搬するMSTID(波長200-50km)が、北米上空全域でも観測されることが明らかになった。さらに、北西-南東方向の波面が2,000km以上に伸びていることが初めて明らかになった。また、昼間に観測されるMSTIDは、午前から昼過ぎにかけては南東方向、午後遅くは南西方向に伝搬し、午後の時間帯ではこれら二つの方向に伝搬するMSTIDが重なり合っていることがわかった。昼間のMSTIDの波面も観測領域全体に広がっていることがわかった。Millstone Hi11の非干渉散乱(IS)レーダーとの同時観測によって、昼間のMSTIDは、オーロラ帯で生成された大気重力波によって引き起こされていることが明らかになった。 ●北米GPS-TECマップウェブサイトの開設北米GPS-TECマップのウェブサイトを開設し、北米上空のTEC変動成分、TEC絶対値の2次元マップの一般に公開した。今後、過去と準リアルタイムのGPSデータ収集及びTECマップ作成を行う予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(19 results)