「中国帰国者」の経験に関する研究-ライフヒストリー実践の視点から-
Project/Area Number |
05J07589
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Sociology
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
趙 彦民 名古屋大学, 大学院国際開発研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 満州 / 中国帰国者 / 中国残留日本人 / 中国残留孤児 / 中国残留婦人 / ライフヒストリー / 開拓団 / 生活史 / ライフストーリー / 残留 / 帰国 |
Research Abstract |
本研究は、日本社会を生きる「中国帰国者」を対象として過去の歴史の記憶、現在に置かれる社会状況の両面から「中国帰国者」に関する総合的研究を行うことを目的である。 本年(平成18)度は、昨年度での調査結果を踏まえた上、日本国内での補足調査と、中国東北地区での現地調査を行なってきた。日本国内では、昨年の調査に続いて長野県をフィールド調査地として、長野県立歴史館・飯田市歴史研究所などでの資料収集、そして旧満蒙開拓団の慰霊祭・集会などへの参加、および集団引揚者(7人)、残留婦人(5人)、残留孤児(6人)、計18人に聞き取り調査を実施した。中国東北地区での調査は、黒竜江省延寿県・方正県を中心に日本で調査対象者となった残留婦人・残留孤児たちを記録した「档案」の収集と、省・市・県といったレベルの図書館、歴史博物館および档案館で旧満蒙開拓団および中国残留婦人・残留孤児に関連する資料と書籍の収集、そしてかつて中国帰国者が生活した町、村にて現地調査を行なった。 以上のように、本年度は、上記の研究課題に基づき、日本と中国においてフィールド調査を行なってきた。それらのフィールド調査地から収集したインタビューや資料などを用いて、以下で記入したとおり二つの論稿をまとめることができ、また研究会での報告を行って来た。 単著書 (1)『王道楽土の悪夢-満洲愛国信濃村残留孤児達の家族史(仮)』三重大学出版会(2007年8月出版予定、原稿を受理されている) 共著書 (2)「満洲開拓・中国残留日本人の記憶」『中国残留孤児、婦人の生きられた世界-「満洲」を生きつづける(仮)』勉誠出版(2007年10月出版予定、原稿を受理されている) 学会発表 近現代史研究会、「長野県における旧満蒙開拓団の戦後」、口頭発表、2006年4月20日
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)