日本列島下における上部マントル地震波速度不連続面のレシーバ関数イメージング
Project/Area Number |
05J07813
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Solid earth and planetary physics
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Research Institution | The University of Tokyo (2007) Nagoya University (2005-2006) |
Principal Investigator |
利根川 貴志 The University of Tokyo, 地震研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | レシーバ関数 / マントル遷移層 / 含水鉱物 / 水輸送 / 太平洋スラブ / 傾斜計 / 上部マントル / マイグレーション / 水平方向の変化 / 地震波速度不連続面 |
Research Abstract |
昨年度に、日本列島下における上部マントル(深さ800kmまで)の地震学的構造をレシーバ関数によって明らかにした。最も大きな成果は、太平洋スラブ上面に対応する大きな地震波速度コントラストがマントル遷移層まで検出されたことである。 本年度は、この速度コントラストに着目し、その成因を明らかにした。通常、太平洋スラブ上面の速度コントラストは深さ100kmほどでなくなる。しかし、もし太平洋スラブの上のマントルウェッジ内に含水鉱物が存在すれば、スラブ上面とマントルウェッジの間に速度コントラストが生じる。現在投稿中のTonegawa et al. submitted to EPSLでは、スラブ内部およびマントルウェッジ内の含水鉱物の存在を明らかにし、スラブ上面の速度コントラストがマントル遷移層まで維持されることを示した。 これらの結果は、7月にイタリアで開催されたIUGG 2007、および12月にアメリカで開催されたAGU fall meeting 2007において発表した。また、その際にかかる旅費は特別研究員奨励費の一部を使用した。 また、別の手法でもこの上面付近の速度コントラストを検出したほうが説得力があるので、ScSレシーバ関数を作成することで、その検出を試みた。過去の研究で、スラブ上面で変換されたScSp波が日本各地の観測点で観測されている。本研究では、振幅の極性も考慮にいれるために、ソースをデコンボリューションすることでレシーバ関数を作成した。この操作によって、P波レシーバ関数よりも深いところまでスラブ上面の地震学的特徴を追えるようになった。 これらの結果は、10月に仙台で行われた日本地震学会2007年度秋季大会で発表し、その際の旅費は特別研究員奨励費の一部を使用した。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)