環境調和型脱水縮合反応に有効なアリールボロン酸触媒の分子設計
Project/Area Number |
05J07831
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Environmental chemistry
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
牧 利克 Nagoya University, 大学院・工学研究科, 特別研究員-DC1
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | アリールボロン酸 / 脱水縮合反応 / グリーンケミストリー / キラルアンモニウム塩 / マンニッヒ反応 |
Research Abstract |
当研究室では、電子求引性基を有するアリールボロン酸がアミド及びエステル縮合反応に有効な触媒であることを報告している。この触媒を用いたアミド化反応は等モル量の基質で触媒的に進行し、副生成物が水のみであるという点で画期的であるが、低極性溶媒、共沸脱水という反応条件が必要であり、熱に弱い基質への適用は難しく、エステル化反応に至ってはアルコール溶媒、共沸脱水という反応条件においても満足のいく反応性は得られていない。これまでに私はボロン酸触媒を分子設計することで既存の触媒では実現できなかった基質への適応や反応性の獲得に成功している。 そこで私はボロン酸触媒を用いた脱水反応を真に有効な有機合成法として確立するため、脱水反応によるアミンやアルコールまたはカルボン酸の速度論的光学分割に有効なキラルボロン酸触媒の設計に取り込んだ。様々な手法を用いてキラルボロン酸触媒の設計に取り込んだが、不斉誘導の発現は確認できなかった。次に視点を変えて脱水反応に有効であるスルホン酸とアミンのアンモニウム塩触媒に着目した。試行錯誤の結果、脱水反応による速度論的光学分割ではその有効性は示せなかったが、他の不斉反応では良好な結果を与えた。具体的にはキラルビナフチルジスルホン酸と2,6-ジフェニルピリジンとのアンモニウム塩触媒がN-アミルイミンと1,3-ジカルボニル化合物との直接的マンニッヒ反応に有効な不斉触媒になることを明らかにした。
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Report
(3 results)
Research Products
(12 results)