スライス培養を用いて網膜前駆細胞の運命決定機構と視細胞の配置パターンを探査する。
Project/Area Number |
05J07851
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Nerve anatomy/Neuropathology
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
田崎 加奈子 (斉藤 加奈子 / 齋藤 加奈子) Nagoya University, 大学院・医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 網膜 / 前駆細胞 / スライス培養 / ニューロン / 視細胞 / エレベータ運動 / 非対称分裂 / 細胞運命決定 / 神経発生 / 細胞分裂 / 細胞培養 / 細胞周期 / 細胞移動 |
Research Abstract |
1)前駆紳胞が二つの娘先駆細胞を生ずる分裂を行なった時、娘前駆細胞間でエレベーター運動の軌跡が異なるということに気付いたが、この軌跡の違い、特に軌跡が水平となるS期の高さが異なることが、細胞運命決定に影響するかどうかを調べたい。何故ならば、網膜組織においてbasal面に位置する視神経細胞がShhを発現していることが知られており、前駆細胞がG1期中あるいはDNA合成中にShhに曝露されるレベルがエレベーター運動の軌跡に応じて異なるという可能性がある。そこで、これらが、細胞運命決定に影響するかどうかを調べるため、各々の前駆細胞のエレベーター運動の軌跡が水平となった時(S期)、細胞体のapical面とbasal面からの各々の距離、及びその位置に停滞していた時間を記録する。その後、当該前駆細胞がapical面で分裂して生じた娘細胞のタイプを免疫染色的に同定する。しかし、分裂後数時間で発現する分子マーカーは極めて少なく、また、分裂前から前駆細胞が次にどのような細胞を生ずるのかなどを判断する事は困難である。しかし、ニューロンを生ずる分裂を行う前駆細胞を同定することのできる『Tis21ノックインマウス』を用い実験を行なった。培養しながら前駆細胞の挙動を観察する事が可能になる。また、他の候補因子も探査して行きたい。2)ある種の孫娘細胞ペアがbasal側へと移動することなくapical付近で停滞し続けるのを観察した。もしapical面付近を最終配置場所とする視細胞であると判明すれば「視細胞は誕生位置にそのまま配置されてニューロン層の一部を構成する」と言える(仮説1)。一方、「水平細胞はいったんbasal側に動いた後にapical側へ戻る」という最近の報告があり、視細胞にもそうした動きがあるのかもしれない(仮説2)。こうした点について注目して視細胞の移動軌跡・配置パターンを解明する。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)