シロイヌナズナの発生・分化におけるポリアミンの作用機構の解明
Project/Area Number |
05J08954
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
植物生理・分子
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Research Institution | Okayama University (2006) Hokkaido University (2005) |
Research Fellow |
今井 章裕 岡山大学, 大学院自然科学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ポリアミン / シロイヌナズナ / 茎伸長 / 翻訳制御 / スペルミン / 花茎伸長 / uORF / 維管束 |
Research Abstract |
1 sac52-d変異の原因遺伝子の断定および発現解析 シロイヌナズナのスペルミン合成酵素遺伝子ACL5の欠損変異体acl5は花茎伸長に著しい欠損がある。その抑圧変異体であるsac52-dにはリボソーマルタンパク質L10をコードする遺伝子内に一塩基の置換が見つかっている。その遺伝子近傍の変異入りのゲノム断片をacl5に導入したところ花茎伸長の回復が見られたことにより、SAC52がリボソーマルタンパク質L10をコードしていると断定することができた。加えて、SAC52の器官別の発現パターンをリアルタイムRT-PCR法により定量解析し、根端や茎頂部といった若い組織を含む器官で特に発現が強いことが分かった。 2 ACL5と相互作用するタンパク質の探索 シロイヌナズナはACL5に加えもうひとつスペルミン合成酵素遺伝子SPMSをもつ。これまでSPMSタンパク質に関しては、スペルミジン合成酵素であるSPDS1,SPDS2らと複合体を形成し、効率よいポリアミン合成を可能にしていることが分かっている。しかしながら、ACL5タンパク質に関しては未だにその機能動態が未知であることから、今年度はACL5と相互作用するタンパク質の同定を試みた。茎頂および花序から調製されたcDNAライブラリーを用いてYeast two-hybrid assayを行った。スクリーニングの結果、グルタミン酸tRNAリガーゼがACL5と相互作用するタンパク質の候補として挙げられた。前年度までの研究で、acl5の抑圧変異体の原因遺伝子SAC51の翻訳制御にACL5が介することが明らかになっていることから、ACL5と相互作用する因子の候補として同定されたグルタミン酸tRNAリガーゼとACL5が協調して花茎伸長に必要な遺伝子の翻訳調節を行っている可能性が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)