Project/Area Number |
05J09219
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Sociology
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
樋口 耕一 大阪大学, 大学院情報科学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 社会調査 / 内容分析 / Content Analysis / 計量テキスト分析 / テキストマイニング / Text Mining / 情報行動 / 社会調査法 / 社会情報 / 電子コミュニティ |
Research Abstract |
第一に、コンピュータを用いた内容分析手法「計量テキスト分析」に関する基礎研究を行った。大量の日本語テキスト型データを対象として、事例的な解釈では発見が難しいデータの潜在的な構造を抽出するなど、量的方法の利点を活かした分析の手法を提案し、実現に必要な独自ソフトウェア開発を目指した。この独自ソフトウェア「KH Coder」については、既にインターネット上のWebサイト(http://khc.sourceforge.net)で公開しており、「フリーソフトウェア」として無償で配布している。今年度は3回に渡って、この独自ソフトウェアの改良版を公開した。平成19年3月現在、のべ4,681名の人々が、これらの改良版をダウンロード・入手している。加えて、筆者以外の研究者が、KH Coderを用いて調査研究を行う例も散見されるようになりつつある。 加えて、ここで得られた日本語テキストデータ処理の技術を応用して、社会調査データアーカイブの改良について検討した。社会調査に用いられた様々な質問が蓄積されているので、それらの質問を効率的に検索するとともに、それぞれの社会調査の特徴を容易に把握できるような支援システム製作を目指した。これらの成果は今年度発表の論文にまとめられている。 第二に、計量テキスト分析の応用研究として、人々が情報を獲得・解釈・発信するプロセス、すなわち情報行動についての調査研究を行った。ここでは、内外の文献や既に行った調査・分析の結果を検討しつつ、情報行動に関する理論仮説をまとめ、今後いかなる追加の調査・分析が必要かを検討した。加えて、「はだしのゲン」というマンガを事例として取り上げ、この作品の内容分析を行うとともに、この作品がどのようなメディアを通じて発信され、いかに受容されていったのかを調査する共同研究に参加した。この成果は書籍として今年度発表した。
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