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実験経済学を通した京都議定書及びポスト京都の国内・国際制度設計

Research Project

Project/Area Number 05J09441
Research Category

Grant-in-Aid for JSPS Fellows

Allocation TypeSingle-year Grants
Section国内
Research Field Applied economics
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

赤井 研樹  大阪大学, 経済学研究科, 特別研究員(DC2)

Project Period (FY) 2005 – 2006
Project Status Completed (Fiscal Year 2006)
Budget Amount *help
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
KeywordsExperiment / Auction / Procurement / 実験経済学 / 環境経済学 / 地球温暖化 / 京都議定書 / 制度設計 / 排出権取引
Research Abstract

本年度は、国際市場から日本がどのような方法で排出権を購入するのかという点に着目し2つの実験を行なった。1つ目の実験では日本が入札と市場取引のどちらの方法で排出権を国際市場から購入するのが望ましいのかを検証した。まず、プレイヤーを日本・EU・カナダ・ウクライナ・ロシア・CDM供給者に分ける。そして、日本の排出量が増えるかもしれないという不確実性とロシア・ウクライナの排出権が無効になるかもしれないという不確実性の2つの不確実性に全被験者を直面させる。この結果、日本の排出権購入時期が限られる入札よりも、排出権を安い価格のときにいつでも購入できる市場取引の方が日本の国益にかなうことがわかった。
2つ目の実験は、排出権調達のための入札方法を検証した。最近、日本の長野県や横須賀市などの複数の地方自治体で入札制度の改革が行なわれている。この改革の目的は、談合を防止し、入札される工事品質の適正を確保しようというものである。これは、国際市場で確かな排出権をいかに安く購入するかと言う日本の目的と合致する。そこで、この地方自治体の入札制度改革で生まれた最低価格変動型入札制度と呼ばれる制度を実験によって検証した。
長野県における最低価格変動型入札制度の例は、10人の入札者のうちの入札額の下位5人の平均の8割を下回る入札額を出した人を失格とし、それ以上の価格の入札額の中で最も低い入札額を提示した人がその入札額で落札すると言う制度である。この制度と競争入札を実験により比較した。その結果、入札者の費用構造が異なる場合に、かつ、誰がどれだけの売値を提示しているのかを公開した場合には、競争入札よりも最低価格変動型入札の落札価格の方が高くなる事がわかった。

Report

(2 results)
  • 2006 Annual Research Report
  • 2005 Annual Research Report
  • Research Products

    (2 results)

All 2006

All Book (2 results)

  • [Book] 地球温暖化対策:排出権取引の制度設計2006

    • Author(s)
      西條辰義編著
    • Total Pages
      235
    • Publisher
      日本経済新聞社
    • Related Report
      2005 Annual Research Report
  • [Book] 経済制度の生成と設計2006

    • Author(s)
      鈴木興太郎, 長岡貞男, 花崎正晴編
    • Total Pages
      472
    • Publisher
      東京大学出版会
    • Related Report
      2005 Annual Research Report

URL: 

Published: 2005-04-01   Modified: 2024-03-26  

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