大規模ソフトウェアに適用可能な粗粒度プログラムスライシングの実現
Project/Area Number |
05J09539
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Software
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
石尾 隆 大阪大学, 大学院情報科学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | アスペクト指向プログラミング / プログラムスライシング / 関心事グラフ / 機能的関心事 / ソフトウェア保守 / アスペクトマイニング / プログラム解析 / 動的解析 |
Research Abstract |
本年度は、プログラムスライシングを、ソフトウェアの部品間の相互作用を解析するという用途に絞っての拡張を行った。大規模ソフトウェアに対する保守作業であっても、開発者が調査するメソッドの数は限られることから、ソフトウェアの中で開発者が注目したメソッド群とそれ以外の個々のメソッドとの意味的な関連の強さを経験的な指標を用いて評価し、関連が強いと判定されたメソッドだけを解析の対象として自動的に選択する手法を実現した。ここで用いた経験的な指標は、個々のメソッドが参照するメソッド、変数の名称の集合の類似度である。この指標は、メソッド単位での局所的な解析によって計算可能であり、大規模ソフトウェアに対して適用可能である。適用実験を行った結果、提案手法が、開発者の目的に合致した重要なソフトウェア部品の相互作用に限定した情報を抽出できることを示した。 上記の手法で得られた結果を開発者に提示する方法については、ブリティッシュコロンビア大学のGail Murphy教授との共同研究により、関心事グラフという抽象表現への自動変換を実現した。一般的なソフトウェアの設計図の記法であるUMLを拡張した形式で関心事グラフを可視化することにより、開発者にとっての理解容易性を達成した。また、複数のグラフ間での差分の抽出を実現し、異なる条件で得られた結果を比較することを可能とした。 これらの研究と並行して、以前より継続的に開発している、ソフトウェアの実行時の動作を可視化するツールの改良を行った。具体的には、過去に提案した手法である、ソフトウェアの実行開始から終了までの実行系列を実行している機能ごとの実行系列に分割する手法の特性を分析した。この分析結果に従って手法の改良を行った結果、ツールの出力結果が人間による手動での分割結果と一致する確率が向上した。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)