カイラル有効模型に基づいたハドロン間相互作用とエキゾチックな励起状態の研究
Project/Area Number |
05J09596
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Particle/Nuclear/Cosmic ray/Astro physics
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Research Institution | Kyoto University (2006) Osaka University (2005) |
Principal Investigator |
兵藤 哲雄 京都大学, 基礎物理学研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ハドロン分光学 / エキゾチック状態 / カイラル対称性 |
Research Abstract |
カイラル動力学におけるエキゾチックハドロンについて調べた。任意のハドロンと南部ゴールドストーンボソンの2体系のs波の相互作用をカイラル対称性の低エネルギー定理により導いた。この相互作用はいくつかのハドロン励起状態を2体の共鳴として動的に生成することが知られているが、我々はエキゾチックチャンネルの相互作用が多くの場合斥力で、引力の場合とりうる相互作用の強さが一意的に決まることを、群論を用いて一般的に示した。この相互作用が束縛状態をつくる条件を調べ、物理的に知られている質量のハドロンを標的とすると、エキゾチックなチャンネルに束縛状態を作れないことを示した。この研究は、エキゾチックハドロンが実験でほとんど観測されていないという事実に対し、QCDのカイラル対称性をよりどころにして、模型に依存しない議論で半定量的な説明を与えた。 これらの研究成果は以下の研究会等で発表され、関連する分野の研究者との議論が行われた。 国際会議 1:HYPO6(ドイツ、マインツ) 2:YKIS06(京都) 3:HNP07(韓国、釜山) 国内研究会 1:KEK研究会「現代の原子核物理-多様化し進化する原子核の描像-」(つくば) 2:日本物理学会秋季大会(奈良) 3:RCNP研究会「LEPS2ビームラインによるクォーク核物理の新展開」(大阪) 4:特定領域研究会「ストレンジネスとエキゾティクス・理論の課題」(志摩) 5:日本物理学会春季大会(東京) セミナー発表 1:基研談話会(京都大学基礎物理学研究所) 2:セミナー(東京工業大学)
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)