高機能金属ヒドリド触媒による新規還元システムの開発
Project/Area Number |
05J09653
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Synthetic chemistry
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
加藤 洋史 大阪大学, 大学院工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 触媒反応 / ハロゲン化スズヒドリド / ケイ素ヒドリド / 還元反応 / 還元的アルドール反応 / 不斉反応 / 官能基選択性 |
Research Abstract |
1.ハロゲン化スズヒドリドを触媒的に用い、安価なヒドロシランを水素源とした還元的アルドール反応の検討の結果、エノンとケトンを用いた反応を高いジアステレオ選択性ではじめて達成した。 (1)ジブチルクロロスズヒドリドを触媒とし、ジフェニルシランを水素源に用いる。ノンの還元的アルドール反応においてメタノールをトラップ剤とすることで高ジアステレオ選択的な反応を達成した。 (2)この触媒系をエノンとケトン(シクロヘキサノンやベンゾイルギ酸メチル、フェナシルブロマイドなど)の反応に適用することができ、いずれも高いジアステレオ選択的反応を達成した。 2.触媒的な不斉還元反応の検討の結果、光学活性なハロゲン化スズヒドリドの新規合成に成功した。 NMRスペクトルにおいて発生の確認を行い、ケイ素ヒドリドを水素源とし、光学活性なハロゲン化スズヒドリドを触媒的に作用させる還元系を見出した。 具体的な検討 (1)光学活性ハロゲン化スズヒドリドの合成 既知の方法により合成したバイナフチル骨格を有する光学活性な二臭化スズとトリブチルスズヒドリドとの再分配反応により目的の光学活性な臭化スズヒドリドを新規に発生させた。 (2)NMRによる発生の確認 THF-d_8中で発生させた光学活性な臭化スズヒドリドを^1H NMRによって確認した。また、IRにおいてもSn-H結合に特有の吸収帯が確認されており、目的の化合物が得られていることを示す。 (3)触媒的な還元反応への検討 ジクロロメタン溶媒中で発生させた光学活性な(R)臭化スズヒドリド(10モル%)とモノフェニルシラン(1.2当量)を還元剤とし、ペンゾイルギ酸メチルの還元を行ったところ、ケトン部分のみの還元が進行し、25%eeでα-ヒドロキシエステルを得ることを見出した。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)