Project/Area Number |
05J09855
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Geochemistry/Astrochemistry
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
工藤 康晴 大阪大学, 理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | マントル / 希ガス / カーボナタイト |
Research Abstract |
マントル内の同位体情報はマグマ活動によって地表にもたらされた岩石試料を対象に分析することによって得られる。CO_2を主成分とする特異なマグマであるカーボナタイトの一部はマントル起源であることが知られている。カーボナタイトは世界各地で産出し、ウラン功績などを含むため正確な年代情報も得やすく、炭素や窒素など揮発成分の安定同位体を含めて岩石学的・地球化学的に重要な元素の存在度や同位体組成の分析対象としても最適であることなど、地球進化の研究対象として多くの利点がある。我々は前年度の研究において、年代が25億年という、地球上で最も古いフィンランド産のカーボナタイトを対象にした希ガス同位体分析から地球史前半の希ガス同位体情報を明らかにしようと試み、ある程度の成果を得た。しかし、地表で得られる岩石試料の場合、マグマ形成後、噴火からそれが固化するまでのプロセスにおいて様々な分別や混合を受けるために、最終的に我々が得ることができる情報は往々にしてかなり間接的な物になる。我々は、過去の研究において、同位体データの詳細な解析により、マントル深部でゼノンの濃集の可能性を示唆することができた。しかし、「ゼノンがどのような形態でマントルのどの部分に存在しているのか?」そして「それらは、なぜ過去の脱ガスを免れたのか」、というミッシングゼノンの問題に密接に結びつくと考えられる疑問に関して、希ガス同位体分析結果自身は明確な答えを与えることは出来ない。そこで今回の研究では、引き続き同カーボナタイト試料の希ガス同位体分析及び、炭素同位体分析をさらに進めるとともに、上述の本質的な疑問を明らかにするために、高温・高圧下、つまりマントル領域での環境を人為的に再現した状態での試料の合成と分析を行った。
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