表面増強ラマン散乱法の液液界面ナノマッピングとキラル計測への展開
Project/Area Number |
05J09906
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Analytical chemistry
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山本 茂樹 Osaka University, 理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ラマン光学活性 / Raman Optical Activity / 液液界面 / 表面増強ラマン散乱 / SERS / 銀ナノ粒子 |
Research Abstract |
ラマン光学活性(Raman Optical Activity; ROA)分光法は振動準位のキラル測定を行うことのできる分光法である。可視紫外CD分光では測定できない,吸収の無い部位のキラリティさえROA測定では測定可能である。またラマン分光と対をなす赤外CD分光と比較すると,溶媒に水が使用できる,可視光レーザーを使用できるなどの大きな利点がある。しかしROA測定では,非常に小さな信号の差を検出しなければならない為,非常に難しい。特に分子集合体や固体などの配向系では正確なROA測定は不可能であった。これは配向系に存在する直線的配向と光学系の非理想性が原因で偽信号が発生していまうためと考えられる。配向系の正確なROA測定を行うために,私たちは偏光解析の手法を応用した新たなROA測定法を採用した。これはラマン散乱光の直線偏光成分,円偏光成分,偏光度の全てを同時に測定する方法であり,現在までにこの方法でのROA測定例は皆無である。この方法を用いれば配向系の正確なROA測定が可能となるだろう。さらにはナノ粒子会合体を用いることが可能となるため,高感度な表面増強ラマン散乱を使用したROAが可能となるだろう。現在までに測定原理の検討を行い,偏光解析的ROA測定が可能であることを確かめた。ROA測定に要求される性能を持った光学部品を検討し,購入を進め,装置の基本的な部分の設置を行った。標準的な試料を用いて測定の妥当性を確かめながらROA測定装置の改良を行っている。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)