Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Research Abstract |
本年度の研究では人間言語の(非)対称性の研究の成果をまとめ、学会発表、および、学会誌への投稿を行った。 主要部内在型関係節(Head-internal Relative Clause)に関する研究を、Buli, Kabiye, Gurene, Dagaare語の比較対照研究に発展させ、Gur諸語内における主要部内在型関係節の有無と名詞句構造・語順との間の相関関係を明らかにした。またガーナで話されているDagaare語のいわゆる連結動詞構文(Serial Verb Construction)と述語分裂構文(Predicate Cleft Construction)の相互作用に主眼を置き、連結動詞構文が従来考えられて来た非対称的な統語構造を基底に持つのではなく、対称的な統語基底構造の上に成立していることを明かにした。 また、統語部門(Narrow Syntax)と音声形式部門(PF)との間に見られる非対称性とその最適化の問題として、日本語のいわゆる二重対格制約の研究を行い、同制約が統語部門に対する制約ではなく、あくまで音声部門への書き出し時にかかるインターフェース制約であることを明らかにした。また統語部門において位相(Phase)のEdgeのEdgeが示す特異な振る舞いから今までの研究において明らかにされてきた様々な非対称性(主語/目的語の非対称性や所有者上昇(possessor raising等)が導かれることを示した。
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