政策評価による意思決定過程への影響、および評価手法の適用に係る考察
Project/Area Number |
05J10848
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Politics
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
益田 直子 東京大学, 大学院法学政治学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 政策評価 / GAO / 評価の影響 / 評価の利用 |
Research Abstract |
A.政治制度における評価機能の起こりに関する研究 アメリカにあるGovernment Accountability Office (GAO)(政府活動検査院)の民主主義における役割Iを調べている。この組織は、行政府から独立しており、法律上、連邦議会(立法府)の付属機関であり、連邦議会からの要請を受け、行政府の活動の検査・評価を行う、非党派の機関である。この検査・評価組織の機能の変化(特に、プログラム評価機能への移行に注目)、アカウンタビリティ概念の変遷、そして、それらの民主主義制度へのインパクトについて明らかにすることを目的としている。そのために、政治学や評価研究などの関連領域の文献調査を米国ペンシルベニア州立大学および東京大学で行った。また、GAOとアメリカ評価学会においては、現在のGAO職員のみならず、GAOの移行期に詳しい人物への聞き取り調査も行った。また、一次資料の入手を行った。その上で研究の設計を行い、現在は、収集した情報やデータの分析を進めている。 B.政府組織における評価の影響に関する研究 加えて、別のプロジェクトとして、評価の利用に関する調査を進めている。関連文献調査とインタヴュー調査などを通じ、評価の結果のみに注目した従来型の分析ではなく、なぜその利用(影響)が起こったのか、または起こらなかったのかという利用(影響)のコンテクストについての調査を行っている。具体的には、National Science Foundation(米国科学財団)という研究助成を目的とした政府機関において、その助成金が対象とするプログラムの評価は、どのように行われ、それがどのように意思決定に影響を与えているのか、またはいないのか、その理由は何かについて、ペンシルベニア州立大学の研究者と調査を進めている。現在は、インタヴュー調査の最終段階にあり、その結果を見ながら、分析枠組みの設定について検討しているところである。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)