社会基盤施設を対象とした構造ヘルスモニタリングシステムの構築
Project/Area Number |
05J11021
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Structural engineering/Earthquake engineering/Maintenance management engineering
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
宮下 剛 東京大学, 大学院・工学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | レーザードップラー速度計 / 振動 / 計測 / 三次元 / 橋梁 / モニタリング / 鉄道橋 / 常時微動 |
Research Abstract |
1.レーザードップラー速度計による三次元振動計測システムの構築に関する研究 本研究では,高精度レーザードップラー速度計(以下,LDV)を三台連動させることで,対象物の三次元振動挙動を空間的に高密度に計測することが可能なシステムの構築を目的とする.鉄道橋・道路橋のモニタリングや地盤振動などの環境振動計測などに本計測システムを適用することで,常時微動や列車・交通荷重による三次元局所変形・振動特性を明らかにすることが可能となる.まず,単点計測型LDVを三台組み合わせた計測システムを構築し,三次元振動計測の原理について確認を行った.次に,スキャニング可能な多点計測型LDVを三台組み合わせた計測システムを構築し,LDVの設置方法に応じて二種類の計測方法を提案した.屋内計測および現場計測に適用することでシステムの有効性を確認している.本研究に関する成果を2005年7月に名古屋で開催された国際会議(AESE2005)および2006年2月にサンディエゴで開催された(SPIE2006)にて報告した.現在,本研究に関する内容を土木学会論文集に投稿するために取りまとめを行っている. 2.鋼鉄道橋の高速走行により発生する局部振動の把握と列車速度の影響に関する研究 本研究では,ある鉄道鋼箱桁橋において発生した主桁ウェブの垂直補剛材下端回し溶接部付近の変状の原因を明らかにすることを目的として,1)レーザードップラー振動計を複数台用いた振動計測システムを構築し,2)垂直補剛材下端部に設置した補強材がある状態と一時的に撤去した状態の常時微動計測から局部振動モード形を同定し,さらに,3)局部応力と局部振動,列車速度との関係を詳細に計測および調査し,変状の主要因は台車の規則的な通過による主桁下フランジの局部的な振動であることを明らかにした.最後に,実測データを用いた簡易な解析モデルにより列車走行時の振動現象を説明し,局部振動に対する高速運転の影響を予測した.本研究に関する成果を2005年10月にボルドーで開催された国際会議(EVACES2005)にて報告した.現在,本研究の内容に関する論文を土木学会論文集に投稿中である.
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)