地理情報システムによる時空間サーフェスデータ間の相互関係分析理論の構築
Project/Area Number |
05J11032
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Town planning/Architectural planning
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
李 廷恩 (2006) 東京大学, 大学院工学系研究科, 特別研究員(DC2)
李 延恩 (2005) 東京大学, 大学院・工学系研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2005 – 2006
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
|
Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 地理情報システム / 空間分析 / 連続分布比較 |
Research Abstract |
本年度の主な研究目標は研究課題である、「地理情報システムによる時空間サーフェスデータ間の相互関係分析理論の構築」を一段落することである.この研究課題は3つのテーマで構成されている. まず、博士2年目に開発した相違する2つの時空間サーフェスデータ間のパターン及び、それらの相互関係を見出す手法の有効性を検証した.そのために、同じ地域の異なる年代別、人口分布データの比較を行う.例えば、既存の手法では人口分布の変化が少ない場合、可視化された地図ではその変化を定量的に見極めるのはかなり難しい.しかし、本研究で提案された手法は、2つのサーフェス間の変化を方向性と変化量の情報で可視化するのが可能であり、計算された変化量を最小にするのをその目的とする.その結果、分布の変化を方向性と変化量の2つの側面から見ることが可能になった. 次は、その手法を拡張し、相違する2つのサーフェス間の変化解析を行う.ここでは、サーフェス間の変化をいくつかのレベルに定め、同レベルに入る程度の変化なら、実際の計算された変化量の中で違ってくる部分と、そうではない部分を異なる変換手法で処理する.これにより、サーフェス間の変化を分布値の違いだけでなく、各変換手法が示す割合からもサーフェス間の構造的な面での変化程度が分かると思われる. さらに、3つ目の研究テーマは、1つのサーフェスと他の空間オブジェクト間の相互関係を抽出する手法の提案である.このような手法は商品の市場浸透率、人口分布、年収分布など、GIS上で時空間サーフェスデータとしてモデル化される時空間分布間の相互関係を分析するものであり、特に、大量データに対して適した方法になると思われる. これらの手法は、用いられる時空間サーフェスデータが分析手法に対し制限や問題などを持つ場合や開発された手法の拡張性も考慮し研究が行われた.このようなアプローチにより、一般性を持つ手法の構築が期待される. 最後に、これらの結果を基にする研究実績としては、Geographical Review of Japan、Journal of the Korean Geographical Societyと言った学術誌への論文掲載やIGU、GIScience、地理情報システム学会(GISA)などの学術大会での口頭発表を行った.また、これらの結果をまとめ、「Development of Methods for Analyzing Urban Phenomena Represented by Surfaces」と言う題目で学位論文を書き、2007年3月22日には博士学位を取得した.
|
Report
(2 results)
Research Products
(6 results)