真に効率的な直接的触媒的不斉炭素-炭素結合生成反応の開発
Project/Area Number |
05J11370
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Chemical pharmacy
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
齋藤 奨 東京大学, 大学院薬学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 触媒的不斉反応 / 1,4-付加反応 / カルシウム / アルカリ土類金属アルコキシド / [3+2]環化付加反応 / 原子効率 / グリシン誘導体 / ビスオキサゾリン配位子 / アルドール反応 / アミド / バリウム / 高アンチ選択的 / 触媒的 / 分子内転位 / エステル等価体 |
Research Abstract |
真に効率的でアトムエコノミカルな炭素-炭素結合生成反応の開発を目指し検討を行った。これまでに困難であった、アミドとアルデヒドとのアルドール反応がバリウムアルコキシドを用いることで円滑に進行することを見いだし、さらに高アンチ選択的に目的物が得られることを明らかとした。本年度は、イミンとアミドとの触媒的Mannich反応の開発を行い、極性溶媒中にて円滑に反応が進行することを見いだし、さらに高アンチ選択的な反応へと展開出来ることも明らかとした。 一方で、これまでにほとんどBronsted塩基触媒としてアルカリ土類金属を用いる触媒的不斉反応は開発されておらず、その開発が強く望まれている分野の一つである。さらに、グリシン誘導体とα,β-不飽和カルボニル化合物との触媒的不斉1,4-付加反応は光学活性なグルタミン酸誘導体を与える重要な反応であるが、多くの既存の方法では過剰量の基質あるいは塩基を用いなければならず、より良い反応系の構築が強く望まれていた。そこで、アルカリ土類金属アルコキシドを用いる新規不斉触媒の開発を行うべく、グリシン誘導体とα,β-不飽和カルボニル化合物との触媒的不斉1,4-付加反応の検討を開始した。種々の検討により、メチレンで架橋された光学活性ビスオキサゾリン配位子と、カルシウムアルコキシドから調製される新規キラルカルシウム錯体が、触媒的不斉1,4-付加反応を円滑に進行させ、目的物を高収率かつ高エナンチオ選択的に与えることを見いだした。さらには、クロトン酸エステルなどのβ-位に置換基を有する基質を用いたとき、あるいはアルデヒドとグリシンエステル誘導体から調製されるイミン化合物を基質として用いた時に[3+2]付加環化反応が進行し、高収率かつ高エナンチオ選択的にピロリジン誘導体が得られることも見いだした。この場合には、グリシン以外のα-アミノ酸エステル誘導体にも適用可能で、高収率かつ高選択的に不斉四級炭素の構築も可能であることを見いだした。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)