Project/Area Number |
05J11401
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Neuroscience in general
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
成塚 裕美 東京大学, 大学院医学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 神経科学 / 嗅球 / 顆粒細胞 |
Research Abstract |
本研究では、成体nestin-promoter GFP mouseの嗅球においてGFPによって可視化された新しいタイプの顆粒細胞(type S cellと命名)の研究を行っている。平成18年度は、本研究に関する論文作成の為に、type S cellの形態ついて主に定量的な解析を行なった。 平成17年度までの実験では、type S cellの樹状突起の先端は外叢状層まで到達していないが、その先端は球状に膨らんでおり(この構造をdendritic-boutonと呼んでいる)、僧帽細胞の細胞体近傍に接していることが明らかになっていた。今年度は、まず、僧帽細胞のどれくらいの割合のものがtype S cellのdendritic-boutonを細胞体周囲に持っているのかを調べた。その結果、8割以上の僧帽細胞の細胞体に少なくとも一個以上のdendritic-boutonが観察された。このことから、大多数の僧帽細胞がtype S cellからの樹状突起の投射を受けていることが明らかになった。一方、一つの僧帽細胞が受け取るdendritic-boutonの数は1個から11個と、細胞ごとにばらつきがあることが明らかになった。 次に、一つのtype S cellが僧帽細胞に投射するdendritic-boutonの数を調べた。これまで知られている典型的な穎粒細胞は、一つの細胞が多数の僧帽細胞や房飾細胞とシナプスを形成している事が知られている。それに対してtype S cellは、樹状突起の先端を投射する僧帽細胞の数が1個から4個と比較的少数であることが今回の実験から明らかになった。 また、今年度も前年度に引き続き、電子顕微鏡を用いてtype S cellのdendritic-boutonにおけるシナプス構造を解析した結果、僧帽細胞の軸索起始部に抑制性シナプスを形成しているdendritic-boutonが新たに観察された。
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