Project/Area Number |
05J11573
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Biophysics
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大間 陽子 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 分子生物学 / トリプレットリピート / ポリグルタミン / ポリアラニン / 細胞毒性 |
Research Abstract |
ヒトのタンパク質において20残基以下のポリアラニン領域は数多く存在するが、その領域が伸長することにより引き起こされる疾患が9つ知られている。本年度の本研究では、前年度において明らかにされた約30残基のポリアラニン同士の相互作用について、より詳細な解析を行った。ポリアラニン領域同士の相互作用をより詳細に解析するため、7〜35残基の長さのポリアラニンをそれぞれ融合させたYFP融合タンパク質を細胞で発現させ、GST融合ポリアラニン35残基に対してGSTプルダウンアッセイを行った。その結果、7〜23残基ではGSTポリアラニン35残基と相互作用が見られなかったが、29〜35残基では相互作用が見られた。また、上記7種類(7〜35残基)の長さのポリアラニンを融合させたGSTタンパク質とYFPタンパク質をそれぞれ非変性条件下でアクリルアミド電気泳動を行ってみた結果、いずれも23残基を境として泳動パターンに変化が現れ、23残基を超えるポリアラニンはダイマーもしくはオリゴマーを形成することが示唆された。さらに、この変化はSDS-PAGEでは見られなかったことから、これらのダイマー・オリゴマーはSDS非耐性であることが明らかとなった。また、YFP融合ポリアラニンを動物細胞で発現させ蛍光顕微鏡で観察してみると、23残基を境に細胞全体から細胞質のみという局在へ変化することから、23残基以上に伸長したポリアラニンはSDS非耐性の相互作用能を獲得し、細胞内局在に影響を与えることが示唆された。ゆえに、一連のポリアラニン伸長疾患の原因タンパク質においても、一定以上の残基数に伸長したポリアラニン領域が異常なダイマー・オリゴマー形成を促し、タンパク質の正常機能が阻害されている可能性が考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)