触媒的不斉四置換炭素構築型アルドール反応を基盤とした多置換不斉ユニット合成と展開
Project/Area Number |
05J11944
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Chemical pharmacy
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
生長 幸之助 The University of Tokyo, 大学院・薬学系研究科, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2005 – 2007
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
|
Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 有機合成化学 / 不斉触媒 / アルドール反応 / 多成分連結型反応 / アロステリック制御 / 不斉リン配位子 / ジアリールエーテル |
Research Abstract |
○ケトン・アレニックエステル・有機亜鉛試薬を用いる三成分連結型触媒的不斉アルドール反応の開発 Cu-DIFLUORPHOS触媒存在下において、(1)有機亜鉛試薬のアレニックエステルへの共役付加、(2)銅ビニロガスエノラートのケトンへのγ-アルドール反応、(3)ラクトン化反応がワンポットで連続的に進行し、不斉四置換炭素を有する多官能基化δ-ラクトンを最高95%収率・98%eeにて得ることに成功した。反応系に触媒量のルイス塩基を添加することで、α-アルドール付加体の競合的生成を抑制することにも成功した。対照実験により、触媒が不要なα体の分解(レトロアルドール反応)を促進し、望みのγ-付加体へと系中で変換している「校正機能」の存在を実証することにも成功した。(J.Am.Chem.Soc.2007,129,7439.) ○アロステリック制御部位を有するジアリールエーテル型不斉リン配位子の設計・合成・応用 遷移金属触媒を用いた不斉反応が示すパフォーマンスの大部分は、不斉配位子の構造的・電子的特性によって規定される。触媒系毎に最適な配位子構造は全く異なるため、条件最適化検討においては、多種多様な骨格をもつ配位子のスクリーニングが必須となる。このプロセスの現実的必要性を前提するならば、「基本骨格の多様性発現に基づくチューニングこそが劇的な効果を生む」というDiversity-Oriented Synthesisの思想に基づく配位子設計法の有効性は自明であろう。 私は配位子構造に劇的な影響を与える「調節部位」を、「活性部位」から分離したアロステリック制御型設計法を提案した。概念実証のために、配座自由度の精密かつ幅広い調節が可能な、ジアリールエーテル骨格を採用した。実際に合成した不斉リン配位子をケトンへのアリル化反応に適用し、現在までに最高52%eeの不斉収率を達成している。
|
Report
(3 results)
Research Products
(8 results)
-
-
-
[Journal Article] Catalytic Enantioselective Allylation of Ketoimines2006
Author(s)
Wada, R., Shibuguchi, T., Makino, S., Oisaki, K., Kanai, M., Shibasaki, M.
-
Journal Title
J.Am.Chem.Soc. 128(23)
Pages: 7687-7691
Related Report
-
-
-
[Journal Article] New chiral bis(diphenylphospholane) ligands : design, synthesis, and application to catalytic enantioselective aldol reaction to ketones.2005
Author(s)
Oisaki, K., Zaho, D., Suto, Y., Kanai, M., Shibasaki, M.
-
Journal Title
Tetrahedron Lett. 46(25)
Pages: 4325-4329
Related Report
-
-