トラフグにおける新規アドレノメデュリンファミリーの浸透圧調節作用
Project/Area Number |
05J12006
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Morphology/Structure
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
御輿 真穂 The University of Tokyo, 大学院・理学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | アドレノメデュリン / 浸透圧調節 / 比較内分泌学 / CGRPファミリー |
Research Abstract |
前年度までの研究によって、脊椎動物のアドレノメデュリン(AM)ファミリーは、3つの祖先型分子(AM1、AM2、AM5)から進化してきたことがわかったため、今年度は真骨類におけるAMファミリーの作用をより詳細に明らかにする目的で、ウナギを用いてAMを投与する生理実験を行った。ウナギの背大動脈・食道・膀胱にそれぞれカニューレを挿入し、血管カニューレからホルモンを投与すると同時に血圧を測定した。食道および膀胱カニューレからは飲水量および尿量を測定した。投与したホルモンは、5種類のAMのうち、祖先型分子が異なるAM1、AM2、AM5を選んだ。その結果、血圧・飲水量への作用はAM2とAM5が最も強く、これまでに知られていたどのホルモンよりも強力な降圧作用、飲水促進作用を示した。哺乳類において強い作用を示すAM1は、ウナギにおいては弱い作用しか示さなかった。また尿量についてはAM2が抗利尿作用をもつことが明らかとなった。これらの結果により、真骨類であるウナギにおいては、AM2およびAM5が浸透圧調節作用をもつことがわかった。 また、AM2およびAM5による飲水促進作用がどのような経路によって起こるのかを調べるため、ウナギの第三脳室および第四脳室内にホルモンを投与する実験を行った。その結果、飲水促進ホルモンであるアンジオテンシンIIが強力に飲水を誘起したのに対し、ウナギAMはどちらの脳室内投与によっても飲水を促進しなかった。このことから、AM2、AM5は脳室周囲器官を通じて飲水を促進するのではなく、血中から血液脳関門のない神経核を介して作用していることが示唆された。 これまでに同定されている真骨類AMの受容体とリガンドとの親和性はAM1が最も高く、本研究によって得られた結果とは一致しない。したがって、真骨類にはAM2またはAM5に特異的な未知の受容体が存在する可能性が高い。
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Report
(3 results)
Research Products
(13 results)
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[Journal Article] Central and peripheral cardiovascular actions of adrenomedullin 5,anovel member of the calcitonin gene-related peptide family,in mammals2008
Author(s)
Y.Takei, H.Hashimoto, K.Inoue, T.Osaki, K.Yoshizawa-Kumagaye, M.Tsunemi, T.X.Watababe, M.Ogoshi, N.Minamino and Y.Ueta
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Journal Title
Journal of Endocrinology 197
Pages: 1-11
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