Project/Area Number |
05J12062
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General fisheries
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
古川 聡史 The University of Tokyo, 大学院・農学生命科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | トラフグ / ゲノムデータベース / 育種 / 高成長 / 優良遺伝形質 / インスリン様成長因子 / 連鎖地図 / QTL解析 / ゲノムデーターベース / マイクロサテライト / ミオシン重鎖遺伝子 |
Research Abstract |
トラフグTakifugu rubripesは水産増養殖上重要な魚種の1つであるが、経験的に優良とされている系統は存在するものの、明確な品種や系統は確立されていない。また、安価な外国産養殖トラフグも増えており、国内の養殖業者の脅威となっている。本年度は最も重要な形質の1つである高成長に着目してその関連遺伝子の同定を目的に研究を行った。 まず、既報のトラフグ連鎖地図を利用した量的形質遺伝子座解析により高成長関連遺伝子を同定することを試みた。飼育水温制御により、高成長系雄魚と天然の雌魚をかけ合わせて得たF_1世代の3歳魚の性成熟を誘導した。その結果、一部雄魚で排精が確認されたが、雌魚は全て死亡し、またF_1を作出するのに用いたP世代雌魚も既に死亡しているので、F_2または戻し交配世代の作出には至らず、解析を行えなかった。しかし、将来の交配に備えて、65万粒の卵を受精することができる量のF_1雄魚の凍結精子を作製した。 続いて、候補遺伝子に目星をつけて、それを解析するという方針で研究を進めた。イヌにおいてIGF-のイントロン中の変異が体サイズに影響を及ぼすことが示されており、体サイズと高成長がリンクしているとすればトラフグでもIGFが関与しているという推測の下、インスリン様成長因子(IGF)に着目した。既報のヒトIGF-1およびトラフグIGF-2のタンパク質の配列をプローブに、フグゲノムデータベース(v4.0)に対して、BLAST検索を行い、相同性を示した領域にプライマーを設計した。トラフグの各組織より抽出したmRNAから1st strand cDNAを合成し、それを鋳型にRT-PCR、RACE法を行い、その増幅産物をクローニングし、各クローンの塩基配列の決定を試みた。その結果、トラフグIGF-1および2の全長に相当するそれぞれ182、215アミノ酸残基をコードするcDNAクローンを得た。
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