lRSp53/Eps8複合体による癌細胞の運動制御機構の解析
Project/Area Number |
05J12107
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
船戸 洋佑 The University of Tokyo, 大学院・薬学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | IRSp53 / Eps8 / Rac / Dvl / 癌 / チロシンリン酸化 |
Research Abstract |
これまでIRSp53/Eps8複合体が培養細胞においてRacの活性を制御し、細胞の運動能や浸潤能に関与していることを明らかにしてきた。そこで、さらに個体レベルでのIRSp53/Eps8複合体の機能を解析することにした。上記目的のため、アフリカツメガエルXenopus laevisの受精卵にIRSp53、並びにEps8のmRNAを顕微注入し、その表現形を解析した。その結果、IRSp53のmRNAを単独でアフリカツメガエルの4細胞期受精卵の背側動物極側(dorso-animal)に顕微注入した際、軸の曲がった幼生が3日胚の時点で観察された。この表現形は細胞運動などに異常が生じた際に現れることが広く知られており、IRSp53がWAVE2を始めとした種々のアクチン骨格制御蛋白質を制御している点とも合致する結果であると考えられる。また、IRSp53、Eps8双方のmRNAを同様にアフリカツメガエルの4細胞期受精卵の背側動物極側に共注入した際には、軸の曲がりがより大きくなることが判明した。上記の結果は先の培養細胞を用いた実験系によって示されたIRSp53/Eps8複合体形成がRacの活性化に重要な役割を果たしているという実験結果と整合するものである。本研究によりIRSp53/Eps8複合体が培養細胞のみでなく個体レベルにおいてもRacの活性制御に寄与しており、多細胞生物の初期発生においても必須である可能性が示唆された。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)