Project/Area Number |
05J50032
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Social psychology
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
田村 亮 北海道大学, 大学院文学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 進化心理学 / 行動生態学 / ゲーム理論 / 生理指標 / マイクロ=マクロ・ダイナミクス |
Research Abstract |
本研究の目的は、感情の社会性、特に、人が他者の感情に伝染しやすい心理特性をもつことの機能を、適応論的な観点から検討することにある。適応論的観点とは、ある環境下で生き残りに有利となる形質は、身体的形質であれ、認知的・感情的形質であれ、母集団内において進化・定着するとみなす視座である。このような観点から、感情伝染という心理特性は、複数個人に関わる重要な適応問題に対し、集合的・社会的な解決をもたらすと考えられる。 昨年度は逸話的に論じられることが多かった恐怖伝染の存在を認知心理学的な手法を用いて確定したが、本年度は生理心理学的な手法により恐怖感情が個人間で伝染する可能性を検討した。具体的には、まず実験協力者に恐怖映画を見せ、その際の恐怖表出を動画として撮影し、同時に生理的反応も記録した。次いで、恐怖感情を表出した実験協力者の映像を実験参加者に呈示し、その際の生理反応を測定した。 実験協力者が恐怖映画に対して示した生理反応と、実験参加者が恐怖感情を表出した実験協力者に対して示した生理反応を比較した結果、両者が同様のパターンを示すことが明らかになった。この結果は恐怖の表出者とそれを知覚した者が生理的に同一の状態になることを意味し、恐怖感情が個人間で伝染する可能性を間接的に支持する。 昨年度及び今年度の研究成果により、恐怖感情が個人間で伝染する可能性を示すデータが得られたが、今後はこうした恐怖伝染が人の集団においてどのような機能を果たすのか、また恐怖以外の感情は個人間で伝染するのかといった点を検討していく必要がある。
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