Project/Area Number |
05J50382
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Structural/Functional materials
|
Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
高橋 哲 長岡技術科学大学, 大学院・工学研究科, DC2
|
Project Period (FY) |
2005
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
|
Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 多孔質アルミナ / ヤング率 / 内部摩擦 |
Research Abstract |
原料粉末として住友化学製α-Al_2O_3粉末Advanced Alumina AA-04(中心粒径0.5μm)を用いた。20MPaの単軸加圧、300MPaの冷間等方加圧により成型体を作製し、大気中とHIP法により1200から1500℃の温度範囲で焼結し多孔体を作製した。また焼結時間を1時間と50時間とした。気孔率pと比表面積s_sはアルキメデス法とBET1点法によりそれぞれ測定した。内部摩擦の評価は、共振式ヤング率測定装置により内部摩擦係数Q^1を測定した。各試料において得られたQ^1の測定値は10回の平均値を算出した。ヤング率、Eは共振周波数より算出した。結果として、Q^1はp、s_sに依存して変化するものの、焼結方法によりその挙動は異なる。これは、焼結方法により、内部構造、特にネック大きさや比表面積が異なるためであると予測した。この予測を元に、Q^1をEで除した値とs_sの関係を調査した。Eは、一般的にはpの関数であるとされているが、近年の研究から実際にはネックの大きさの関数であることがわかっている。つまり、ヤング率はネックの大きさを示す指標であるといえる。したがって、多孔質セラミックスの内部摩擦現象はネックの大きさと、比表面積の大きさによって左右されることが明らかとなった。この2つの要素を焼結によってそれぞれ独立に制御することによって、ヤング率の低下を抑えて、内部摩擦係数を向上させることができることを示した。
|