Project/Area Number |
06219201
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
野呂 武司 北海道大学, 理学部, 助教授 (50125340)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 裕一 北海道大学, 情報処理教育センター, 助手 (10240128)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 電子相関 / 局在化軌道 / 自然軌道 / 計算の効率化 |
Research Abstract |
配置間相互作用法を始めとする、ポストハートリーフォック計算は高精度の波動関数をえるために広く使われている。この際、1電子軌道として自然軌道は、電子相関を最も的確に表現する軌道として知られているが、全波動関数がわかって始めて得る事ができる。そこで、近似的な自然軌道を得るさまざまな手法が提唱されている。また計算の効率化の手段として、局在化軌道の応用が考えられる。電子相関が局所的に記述されることから、局在化軌道の利用によって、配置空間を大きく制限できるものと期待できる。本研究では、部分系に局在化し、さらに自然軌道の性質を合わせ持つ軌道を、部分系の密度行列から求めることを提案する。 これらは、昨年度までと同様な発想であるが、部分系の密度行列を基に定式化することにより見通しを良くし、局在化の定義および手続きのなかから基底関数に依拠した部分を取り除き、方法の透明性を高めた。 以上のようにして得られた軌道の有効性を、ヘキサトリエンの基底状態とπ-π^*励起状態について調べた。結果(表参照)、空軌道を(39個から25個)制限することにより、全相関エネルギーの4%の減少しか及ぼさなかった。さらに、非局所励起を計算から除く事により、CIの次元数は約1/7となり、電子相関エネルギーは3%の減少にとどまった。一方、励起エネルギーは、僅か0.02-0.03eVの誤差しか生じなかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)