発生工学を応用した小胞体輸送機構の研究-LDL受容体を発現するトランスジェニックマウスを用いて-
Project/Area Number |
06248215
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
横出 正之 京都大学, 医学部, 講師 (20252447)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 之彦 京都大学, 医学部, 助手 (70252434)
久米 典昭 京都大学, 医学部, 助手 (20252455)
土井 俊夫 京都大学, 医学部, 講師 (60183498)
|
Project Period (FY) |
1994
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
|
Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
|
Keywords | LDL受容体 / 肝細胞 / 選別輸送 / トランスジェニックマウス / コレステロール代謝 / 動脈硬化 |
Research Abstract |
虚血性心疾患に代表される粥状動脈硬化疾患に深く関わるLDLの血中値の調節に深く関わる肝細胞のLDL受容体の構造機能連関を解析することを目的として、野性型およびソーティング異常受容体を発現するトランスジェニックマウスの作出を目指してきた。この目的のため受容体のリガンド結合領域のなかでも種特異性の極めて高い11アミノ酸からなる配列に着目し、この配列部分のみをラット受容体の対応する配列で置き換えたキメラ受容体組み替え遺伝子を遺伝子工学的方法を用いて作成し、さらにそれぞれの置換配列に対する抗体を新たに作成し野性型およびソーティング異常LDL受容体を選択的に検知しうるかどうか検討をおこなった。 (1)野性型およびソーティング異常LDL受容体を識別するために識別配列としてラットLDL受容体の一部と置換したヒト/ラット・キメラLDL受容体遺伝子を構築した。 (2)野性型受容体およびソーティング異常キメラLDL受容体を発現するCHO細胞株を確立したところ、野性型受容体と比べ受容体の基本機能はよく保存されていることが示された。 (3)さらにラットおよびヒト受容体の置換部位のアミノ酸配列に対する抗ペプチド抗体をそれぞれ作成したところ、それぞれの分子を明瞭かつ選択的に識別することが明らかになった。 (4)したがってこれらの組み替え遺伝子および抗体を用いることにより本計画の目標である同一細胞内における異なる受容体分子の識別的認識および解析が可能になると考えられる。現在キメラLDL受容体遺伝子を発現するトランスジェニックマウスを作出しつつあり、野性型受容体発現マウスと交配することによりヘテロ結合体モデルマウスの作成をめざしている。
|
Report
(1 results)
Research Products
(5 results)