Project/Area Number |
06273103
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The Institute of Statistical Mathematics |
Principal Investigator |
長谷川 政美 統計数理研究所, 予測制御研究系, 教授 (60011657)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀 寛 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60116663)
岡田 典弘 東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (60132982)
宝来 聰 (宝来 聡) 国立遺伝学研究所, 総合遺伝研究系, 助教授 (40126157)
五條堀 孝 国立遺伝学研究所, 生命情報研究センター, 教授 (50162136)
宮田 隆 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20022692)
植田 信太郎 東京大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (20143357)
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Project Period (FY) |
1994 – 1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥121,000,000 (Direct Cost: ¥121,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥40,000,000 (Direct Cost: ¥40,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥40,000,000 (Direct Cost: ¥40,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥41,000,000 (Direct Cost: ¥41,000,000)
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Keywords | 分子進化 / 真核生物 / ミトコンドリア / 遺伝子の多様化 / 遺伝子重複 / HIV / アフリカ単一起源説 / SINE / 分子系統樹 / 最尤法 / 微胞子虫 / 組織特異的遺伝子 / 細胞内局在性遺伝子 / エイズウイルス / 人類進化 / トランスポゾン / 機能的制約 / カンブリア紀 / 多細胞動物 / 弥生人 / ミトコンドリアDNA / アフリカ起源説 / 肝炎ウイルス |
Research Abstract |
ミトコンドリアを持たない真核生物について、蛋白質をコードしているいくつかの遺伝子の系統学的な解析を行い、真核生物の初期進化に関して新たな知見を得た(長谷川)。 進化の過程で遺伝子の多様化がどのように進んだかという問題を明らかにするために、多数の遺伝子族の分子進化学的解析を行った。その結果、遺伝子重複による遺伝子の多様化は、真核生物の進化の過程で徐々に起きたのではなく、断続的かつ急速に起きたことが明らかになった(宮田)。 HIVの遺伝子を分子進化的に解析し、その進化速度が異常に高いことを明らかにし、このウイルスの感染者体内における進化のメカニズムに関してもいくつかの知見を得た(五條堀)。 3人の現代人と4種の類人猿で、ミトコンドリアDNAの全塩基配列を調べた結果、現代人の共通祖先の年代は約14万年前と推定され、「アフリカ単一起源説」が強く支持された(宝来)。 独自に開発したSINEによる系統樹推定法を用いて、クジラの起源の解明とタンガニイカ湖のカワスズメ科魚類の系統関係の決定を行った。クジラの起源に関しては、クジラ目と反芻亜目とカバが単系統をなすことを明らかにした(岡田)。 その他、動物体色の発現機構の進化(堀)、細胞内共生細菌の進化(石川)、脳で特異的に発現している転写因子class III POUの分子進化(植田)、無脊椎動物の生体防御系の進化(石和)、などについても成果を挙げた。
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