レトロウイルス発癌に向けた遺伝子治療法開発の基礎的研究
Project/Area Number |
06282227
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
石本 秋稔 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (50073127)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳川 伸一 京都大学, ウイルス研究所, 助手 (70183978)
足立 昭夫 京都大学, ウイルス研究所, 助教授 (90127043)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | レトロウイルス / 遺伝子治療 / Fv-4 |
Research Abstract |
HTLVやHIVなどのヒトレトロウイルス感染症に対する遺伝子治療は、ウイルスの増殖阻止を狙った方法が可能であると考えられるが、その場合、有効な導入遺伝子の開発が重点目標である。一方、マウスにはレトロウイルス抵抗遺伝子Fv-4の存在が明らかにされている。その作用機構として、レセプターへの競合が考えられているが、詳細は明らかでない。Fv-4とレセプターとの相互作用を解明し、HTLVやHIVに対する遺伝子治療に有効な導入遺伝子開発のモデルとした。 方法と結果:1.マウスのレトロウイルス抵抗性遺伝子Fv-4の作用機構につき、ウイルスレセプター側からの研究を行う。Fv-4とレセプターの相互作用を解析するためには、特異性の高いレセプターに対する抗体を作成する必要があり、モノクローナル抗体の他、合成ペピチドやバクテリヤでの発現蛋白を利用した免疫の他、純系家兎での担癌兎の利用などを行った。抗体の作成は非常に難しく、抗体標識法を試みつつある。 2Fv-4 geneをレトロウイルスベクターに挿入し、BALB/cマウス骨髄幹細胞への導入と、感染個体への移入を行い、マウスレトロウイルスによるモデル系でのヒトレトロウイルスの遺伝子利用法の可能性の高いことを証明した。 今後の研究の展開:ヒトのレトロウイルス感染症として、ATLとエイズがある。この両者とも致死性の疾患で有効な利用法は開発されていない。これらに対する遺伝子治療法として導入遺伝子の開発が必要である。ウイルス性のマウス白血病に対しては、抵抗性の遺伝子が、知られているが、その作用機構が明らかではない。この作用機構の解明を糸口にヒトレトロウイルス発癌阻止に使える遺伝子の開発を行いたい。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)