Project/Area Number |
06610452
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
英語・英米文学
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Research Institution | Toyo Eiwa College |
Principal Investigator |
朝日 由紀子 東洋英和女学院大学短期大学部, 英文科, 教授 (60070546)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1994: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | アメリカのユーモア / ナショナル・キャラクター / マーク・トウェイン / フォークロア / フロンティア / トール・ティル(法螺話) / 南北戦争 / バスター・キートン |
Research Abstract |
1.平成6年度の研究の評価 平成6年度は、当初の計画通り、「アメリカ人のナショナル・キャラクター形成への過程の分析」を行った。アメリカの各研究機関や研究者の最新の研究動向の調査研究および文献整理を行いながら、さまざまな属性ごとのユーモアの分析を進めてきた。職業別、人種別のユーモアの特質を明らかにし、現在、地域別の特質を検討中である。職業別については、ナショナル・スポーツとして発達したベースボールのプレイヤーに注目して、興味深い視点を得ることができた。また、人種別では、ユダヤのユーモアの中に他の移民たちとは異なる固有性を見出した。 2.これまでの研究成果の概要 アメリカのユーモアについては、平成6年9月に日本マラマッド協会において、「Jewish Huworについて」と題する研究発表を行なった。ホロコーストを経験したユダヤ人が、極限状態においても精神の平衡を保つ武器として笑いを身につけていたこと、この笑いが他の移民のユーモアとは本質的に異なることを指摘した。10月には、『英米文学研究』に「マーク・トウェインの平等思想:ヒトと動物をめぐるヒューモア」を執筆した。トウェインは既成概念である進化論的人間観を覆し、動物に豊かな個性を見い出すというきわめてデモクラティックな価値観や強い正義感をもっており、それがトウェインのヒューモアを支える重要な要因になっていることを明らかにした。 現在、『南北戦争のアメリカ』というタイトルで玉川大学出版部より刊行すべく準備中である。その1章に「南北戦争をめぐるヒューモア」を設け、戦時において見られる人々の笑いの発露を扱う。
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Report
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Research Products
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