上皮系細胞における糖輸送体の局在とそれを決める因子の分子形態学的研究
Project/Area Number |
06670004
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General anatomy (including Histology/Embryology)
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
高田 邦昭 群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (20129290)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 上皮細胞 / 糖輸送体 / 組織細胞化学 / GLUT1 / GLUT5 / ミオイノシトール輸送体SMIT / 細胞膜 / SGLT1 |
Research Abstract |
1.上皮系細胞における糖輸送体の局在をみるために,各種のアイソフォームに特異的な抗体を作製した.アミノ酸配列の分析から得られた結果から,アイソフォーム特異的な約10個のアミノ酸からなるペプチドを合成し,ウサギやモルモットを免疫して抗体を得た.一部の抗体はアフィニティー精製した. 2.Na依存性のミオイノシトール輸送体SMITは,腎臓の集合管細胞の基底側壁部細胞膜に局在した.膀胱などの移行上皮ではSMITは主として中間層の細胞の細胞膜に存在した.表皮などの重層偏平上皮でも中間層細胞の細胞膜に分布した.一方同じファミリーのAGLT1は腎臓尿細管上皮細胞の頂部細胞膜に局在した. 3.フルクトース輸送体GLUT5は,小腸吸収上皮細胞の頂部細胞膜に局在していた.GLUT5のcDNAをCHO細胞に発現させると細胞膜全周にわたって局在し,GLUT5分子に細胞膜にターゲッティングされる情報があるのが判明した.次にGLUT5のcDNAを極性を持つ腸上皮細胞Caco2細胞で発現させると,頂部細胞膜に局在した.すなわちGLUT5分子を上皮細胞の頂部細胞膜に局在させる情報がその分子自身の中に存在するのが明かになった.GLUT1分子を同様に発現させてもこのような頂部への局在は認められなかった.現在GLUT5とGLUT1のキメラ分子を発現させ,GLUT5の局在を決めるドメインが分子内のどこにあるかを解析中である.
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Report
(1 results)
Research Products
(13 results)