Asp fI(18kDa)検出のためのELISAとPCR法の開発とその臨床応用
Project/Area Number |
06670619
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Respiratory organ internal medicine
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Research Institution | Kochi Medical School |
Principal Investigator |
小林 誠 高知医科大学, 第3内科学教室, 講師 (10153636)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | Asp f1 / PCR / DNA診断 / Aspergillus fumigatsu |
Research Abstract |
検体中の18kDa抗原(Aspf1)検出のためcapture antibodyとしてヴァージニア大学のDr.Arrhudaから供与を受けたモノクローナル抗体4A6を使用して,detector antibodyとして抗mitogillin(Asp f1と抗原性が共通)あるいは抗Aspf1家兎ポリク-ナル抗体を用いたELISAを組み立てたが,検体処理に問題があるのか非特異的な結果が得られた.一方患者尿を濃縮後SDS-PAGEでながしたのち転写しモノクローナル抗体4A6をprobeとしてウェスタン・ブロット法で観察する方法では侵入性アスペルギルス症(確定例+疑診例)10例中4例が陽性で検出可能であった. 諸家の指摘のごとくELISAによる抗原検出法には限界があることが判明したので,PCRを用いてAspf1 geneの断片を検出するDNA診断の方向で検討を始めた.たまたま凍結保存されていた菌球が2個(剖検時と手術時に採取)あり,それからDNAを抽出して,PCRにかけた所,予想どおりのPCR産物が得られ,A.fumigatusが原因であることが判明した.Aspf1はA.fumigatusのvirulence factorの候補とされているのが.英国のグループはalkaline protease(ALP)をvirulence factorとして提唱していたので,ALPについてもPCRによる検出を試み,同様の結果が得られた.さらにこれらvirulence factorをtargetとしたPCR診断を肺アスペルギローマを中心にした患者から得られた喀痰をもとに検討をしており,95年日本胸部疾患学会総会(名古屋)ならびに95年ATSmeeting(シアトル)で発表の予定である。今後症例を増やして論文にする予定である.
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)