新Kex2様プロテアーゼの同定と構造及びその生理機能の研究
Project/Area Number |
06680617
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Functional biochemistry
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
松田 佳子 徳島大学, 工学部, 教授 (40035449)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長宗 秀明 徳島大学, 工学部, 助手 (40189163)
辻 明彦 徳島大学, 工学部, 助教授 (20155360)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | Kex2様プロテアーゼ / プロセシングプロテアーゼ / ウイルス膜タンパク |
Research Abstract |
パラミクソウイルスであるニューカッスル病ウイルス(NDV)のエンベロープ結合タンパク質で、NDVが宿主細胞に感染するときに必須の膜融合タンパク質Fの前駆体F_0が宿主細胞のトランスゴルジ膜で膜結合能をもったF_1+F_2にプロセスされることを明らかにした。一方、オルトミクソウイルスの一種であるインフルエンザウイルスではやはり外膜に結合していることを報告してきた。これらのプロセッシングはラット肝のトランスゴルジ膜で効率よく行われているが、ある種の培養細胞(Nalm6)では両者とも殆どプロセスされない。しかし、サル腎由来のLLCMK_2株ではほぼ完全なプロセシングが見られる。最近我々は、ペプチドホルモンであるカルシトニンのプロセシングの研究を行っており、その途上、カルシトニン前駆体はLLCMK_2株では殆どプロセスされないことを見出した。おそらく小胞体-ゴルジ体におけるプロセシングには細胞特異性が存在すると考えられる。 前駆体タンパク質として、ウイルスのF_0、血清アルブミン、プロカルシトニンを用いて、種々の培養細胞の系において現在それぞれのプロセシングが起こるかどうかを検討中であるが、前駆体の切断部位の一次構造に類似点があるにもかかわらず、前駆体タンパク質相互でプロセスのされ方に大きな差が認められることから、本年度は細胞毎のプロセシングのシステムの多様性とそれぞれに関与するプロテアーゼの同定を行い、小胞体-ゴルジ系でのプロセシングの詳細とタンパク質の細胞内移行の関わりを明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)