Project/Area Number |
06750632
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Architectural environment/equipment
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Research Institution | Kobayasi Institute of Physical Research |
Principal Investigator |
畑中 尚 財団法人小林理学研究所, 騒音振動研究室, 研究員 (90180885)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 吸音材料 / 流れ抵抗 / 音響特性 / インピーダンス |
Research Abstract |
新たに直流式の流れ抵抗の測定装置を製作し、0.04cm/secという非常に遅い速度で流れ抵抗の測定ができる見通しが得られた。JISやISOでは0.05cm/secの流速での流れ抵抗を、これよりも早い、いくつかの流速での測定結果から外挿によって求めてもよいと記述されているが、今回製作した装置を用いれば、0.05cm/secの流速の流れ抵抗を、ただ一度の測定で求めることが可能である。ただし本装置を用いても測定試料によっては、流れ抵抗の流速依存性に従来の研究成果とは異なる傾向が認められたため、測定装置の校正を含め、流れ抵抗の流速依存性については、今後も研究を進める必要があるものと思われる。 また、インピーダンスの測定装置も新たに製作した。この装置は信号処理技術を使ってインピーダンスを測定するもので、原理はJ.Y.Chung(アメリカ,1980)によって発表され、W.T.Chu(カナダ,1986)によって改善されたものである。この装置によって吸音材のインピーダンスを敏速に測定できるようになった。 さらに、流れ抵抗の測定結果から特性インピーダンスを計算するプログラムも製作した。このプログラムで従来の計算モデルを用い、流れ抵抗から求めたインピーダンスと実測したインピーダンスは非常によく対応するが、発泡系の吸音材料や吸音材の表面に有孔板や保護膜が取り付けられた条件では計算値と実測値の対応は悪くなり、今後も計算モデルの検討が必要である。
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