Project/Area Number |
06750902
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
高分子合成
|
Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
米山 賢 群馬大学, 工学部, 助手 (40230841)
|
Project Period (FY) |
1994
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
|
Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | カルボニル化 / 縮合反応 / パラジウム錯体 / 直鎖イミド構造 |
Research Abstract |
一酸化炭素をカルボニル源とするカルボニル化縮合反応において、求核成分として水やアミンやアルコールを用いることにより、サルボン酸、アミド、エステルを簡便に合成することが可能である。この縮合反応において、未端アミド化合物を求核成分として用いることが可能であれば、この反応は、また、イミドの新しい合成方法と考えられ、さらに、これまでその合成が困難であった直鎖状ポリイミドの合成へと展開できる。しかし、アミド基自身は、これまでの求核成分と比べて、はるかに求核性が低く、その反応性についてはこれまで全く検討されていない。そこで、重合に先立ち、ベンズアミドとブロモベンゼンとからジベンゾイルアミンを合成するモデル反応を行ない、その反応について検討した。 まず、ベンズアミド自身の求核性に大きな影響を与えると考えられる塩基の種類を検討した。その結果、水酸化ナトリウムのような無機塩基では全く反応が進行しなかった。また、有機塩基では、いずれも一酸化炭素は消費されるものの、トリプロピルアミンやジメチルアミノピリジンでは全く生成物が得られず、強塩基であるN-メチルモルホリンやトリエチレンジアミン、特に、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセンを用いることにより、反応温度115℃において、収率60%で目的とする生成物が得られた。 しかし、このままでは重合に適用するには十分な反応性とは言い難く、さらに、その他の条件を検討し、より高い収率を得る条件を見い出す必要がある。
|