インターフェロン抵抗性C型肝炎ウイルス変異株の出現機序
Project/Area Number |
06770404
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
高田 伸夫 東邦大学, 医学部, 助手 (50216660)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | C型肝炎ウイルス / クアシスピーシス / インターフェロン抵抗株 |
Research Abstract |
平成6年度は、16症例に対してインターフェロン(IFN)とオフロキサシン(OFLX)の併用療法を施行した。このうちの11例で治療中のHCV-RNAタイタ-の推移を、マルチサイクリックRT-PCR方で経時的に測定し得た。11例のHCVジェノタイプの内訳は、HCV-11型が9例、IIIおよびIV型が各1例であった。HCV-II型のうちの3例がRNAの陰性化が見られない治療抵抗群で、1例がIFN単独では改善せずOFLXの追加投与によってRNAが陰性化した部分反応群であった。残りの3例とIIIおよびIV型の各1例は、OFLX開始前にRNAが陰性化した良好群であった。しかし、良好群中のHCV-IIの1例では、OFLX終了後のIFN治療中にRNAの再陽転を認めた。以上の結果より治療抵抗群と部分反応群にIFN抵抗性HCV株が存在すると推定されるが、いずれもHCV-II型の症例で、HCV-III・IV型にはIFN抵抗株は存在しないか、存在しても稀であることが考えられた。つぎに、治療抵抗群と部分反応群の4例でHCV-RNAのquasispecisの経時的変化について検討した。今回は、IFNの感受性を決定づけるとされているNS5A領域でsingle strand conformation polymorphism(SSCP)法を施行した。しかし、症例数が少ないためIFN抵抗株を決定づけるほどの共通点は見いだせず、抵抗群と部分反応群相違を明確にすることも不可能であった。そこで併用療法症例追加して検討している。また、OFLX終了後に再発した1例で、既存の報告と比べてHCV遺伝子配列に特徴がないか検討中である。
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Report
(1 results)
Research Products
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