Project/Area Number |
06770506
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
白山 武司 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (10254327)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 抗不整脈薬 / 心筋収縮 / カルシウム電流 / ナトリウム-カルシウム交換 |
Research Abstract |
研究計画に沿い、まず単離心筋細胞の膜電流と細胞収縮を同時計測するため、既存のパッチクランプ用の実験設備に細胞長計測装置を組み込んだ。すなわち、イメージセンサーとその駆動回路を購入し、光学顕微鏡に接続して、既存のオシロスコープに信号を送れるようにした。 次に生理的条件下に置いた単離心筋細胞を、全細胞型のパッチクランプ法にて膜電位固定、-80mVから-40mVへ脱分極してナトリウム-カルシウム交換電流を計測、-40mVから0mVへの脱分極によりカルシウム電流と同期して細胞収縮を細胞長の変化として計測した。温度は22℃。ナトリウム-カルシウム交換電流による電荷の移動は平均2.5±0.32pC、カルシウム電流ピークは平均3.34±0.0341μA/cm^2であった(n=16)。細胞収縮は1.25±0.161μmであった(n=16)。イソプロテレノール3nMの灌流により、ナトリウム-カルシウム交換電流は11.4±0.89pCへ、カルシウム電流は9.27±0.874μA/cm^2へ、それぞれ増加した(n=16)。細胞収縮は6.41±1.17μmへ増加した。 活動電位立ち上がり速度を約25%減少させる濃度(3x10^<-5>M)のリドカインを細胞外に灌流すると、ナトリウム-カルシウム交換電流は約15%減少するが、カルシウム電流は約5%減少するのみであり、細胞収縮も変化しなかった(n=3)。 今年度中に得た知見は以上であるが、今後引き続き他の抗不整脈薬の効果を調べる予定である。
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