Oxytocin,Prolactin分泌に及ぼす影響の臨床ならびに基礎的研究
Project/Area Number |
06771321
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
林 直樹 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (60211489)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | Oxytocin / Prolactin / GnRH |
Research Abstract |
1.卵巣摘出ラットへの羊PRL大量投与により急性高PRL血症、ラットの下垂体前葉を腎皮膜下に移植して慢性の高PRL血症モデルをそれぞれ作成した。摘出した視床下部の短時間培養実験においてGnRH放出は有意に抑制されていたが、視床下部GnRH含量は変化なかった。血中LH量は低下していたが、下垂体LH含量は急性ではむしろ増加し、慢性では低下した。急性高PRL血症では下垂体のGnRHに対するLH反応性分泌は保たれていたが、慢性高PRL血症では障害されていた。以上より高PRL血症による性機能障害の作用点は視床下部GnRH分泌低下であり、下垂体LH含量および血中LH量の低下は下垂体へのGnRH刺激の低下による二次的現象であることを見いだした。現在このラット高PRL血症モデルへのoxytocinならびにoxytocin antagonistの投与実験を行いPRL分泌への影響ならびに性機能への影響を検討中である。 2.強力なGnRHアゴニストTAP144-SRのPRL分泌への影響を卵巣摘出ラットを用いてin vivoにて検討した。PRL基礎分泌への影響、TRH等他の刺激因子によるPRL反応性分泌には変化が認められないが、dopamine antagonistであるmetoclopramide投与刺激に対してEstradiol無処理ラットでは反応性が低下、Estradiol処理ラットでは反応性が亢進した。以上よりGnRHアゴニストはdopamineを介してPRL分泌に影響を及ぼし、しかもその様式はEstradiolの有無によって異なる可能性が示唆された。oxytocin投与によるPRL反応性分泌についても検討する計画である。 3.ラット下垂体前葉細胞培養系においてoxytocin添加によるPRL分泌への影響を検討中である。今後、個々の細胞レベルでのPRL分泌に及ぼすoxytocin添加の影響を検討するため、ラットGH_3腫瘍細胞株、ヒトPRL産生腫瘍、ラット下垂体前葉細胞を検体としてreverse hemolytic plaque assayを用いて検討する。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)