Project/Area Number |
06771386
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐竹 順一 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (30260433)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 頭頚部癌 / TNF-α / INF-γ / 化学療法 |
Research Abstract |
1.樹立癌細胞株であるKB、HEP2、TEシリーズを使用した。癌化学療法剤とTNFα、INFγ併用時の殺細胞率の変化をSDI法により測定した。癌化学療法剤にはドキソルビシン、5FU、シスプラチン、ペプロマイシン、メソトレキセート、VP16等を使用した。それぞれの樹立細胞株ごとに癌化学療法剤、TNFα、INFγと接触させ、殺細胞効果を検討した。癌化学療法剤、BRMはそれぞれ単剤でも殺細胞効果をみとめたが、癌化学療法剤、BRMを併用した際の殺細胞効果は細胞株、BRMと癌化学療法剤の組合せで若干の差異を認めた。すなわち、単剤で殺細胞効果を示さない濃度であっても両者の併用によって殺細胞効果を示すようになるもの、相加的な殺細胞効果を示すものが多く認められた。併用効果を示さない組合せも存在した。癌化学療法剤とBRMの接触のタイミングによる殺細胞率の変化も検討したが多少の変化は認めるものの、劇的な殺細胞効果は認められなかった。もっとも多くの細胞株、癌化学療法剤との間に殺細胞効果の増強を認めたのはTNFαであった。 2.上顎癌、口腔癌の患者を中心に癌化学療法剤投与直前に内因性のTNFαを誘導した。1次刺激剤、2次刺激剤は、ともにOK432を使用した。15名の患者のうち12名にTNFαを誘導することに成功した。化学療法剤は、CDDP、5FUを使用した。全ての患者についてPR以上の治療効果が認められた。これらの患者から得られたTNFα誘導前後、癌化学療法剤使用前後の組織標本について今後検討する予定である。
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