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免疫抑制状態にある患者の口腔内常在菌による感染の事態調査と予防法について

Research Project

Project/Area Number06772235
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Nursing
Research InstitutionGifu University

Principal Investigator

前野 浩子  岐阜大学, 医療技術短期大学部, 助手 (60252152)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed(Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost : ¥900,000)
Fiscal Year 1994 : ¥900,000 (Direct Cost : ¥900,000)
KeywordsStreptococcus mitis / 日和見感染 / 核型解析 / 感染経路 / 常在菌
Research Abstract

免疫抑制状態にある患者にとって、日和見感染は生命に関わる合併症の一つである。しかし、原因菌は常在菌であることから感染経路の解明は非常に困難であり、それを解明するためには個人に由来する菌株の特定が必要となる。そこで、本研究では口腔内常在菌であるStreptococcus mitisについて電気泳動による核型解析を行い、個人の菌株の特定と日和見感染経路の解明を試みた。結果は次のようであった。
1.Streptococcusの基準株を核型解析した結果、同一種が同一のパターンを示すことはなく、個々の菌株ごとに独自のバンドパターンがみられた。
2.名大医学部付属病院小児科病棟で敗血症をおこした5人の児の血液より検出されたS.mitisにおいても、バンドパターンは個によって異なっていた。
3.患児の血液と咽頭より検出されたS.mitisでは、同一の核型を示すものがあった。
4.親子の菌株では同一のバンドパターンを示すものはみられなかった。
以上より、S.mitisの核型は個によって異なるパターンを示すため、感染経路の解明には非常に有効であることが示された。感染経路としては、今回咽頭と血液より同一核型を示す菌株が存在したことから、本人の保持している菌によって感染を起こしていることが明らかとなり、口腔内の清潔ケアのあり方を見直しの必要性が示唆された。また、今までのところ母子間では同一核型は認められておらず外部からの感染はみられていないが、可能性としては否定しきれるものではないため、今後もさらに追求していく必要がある。さらに、同じ患者が繰り返し感染する例もあり、それが同一の菌株によるものかについても明らかにしていかなければならない。

Report

(1results)
  • 1994 Annual Research Report

URL :

Published : 1994-04-01   Modified : 2016-04-21  

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