小脳発達とNMDA型グルタミン酸受容体のサブユニット再編成過程
Project/Area Number |
06780627
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Nerve anatomy/Neuropathology
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
渡辺 雅彦 北海道大学, 医学部, 助教授 (70210945)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | グルタミン酸受容体 / NMDA受容体チャネル / 遺伝子発現 / マウス / 小脳 / 発達 |
Research Abstract |
マウス小脳におけるNMDA型グルタミン酸受容体を構成する5種のサブユニット遺伝子発現の発達変化を、in situハイブリダイゼーション法により解析した。小脳顆粒細胞では、生後発達に伴いε2サブユニットmRNAの顕著な発現が開始するが、生後14日を境にその発現に消失する。これに代って、生後14日までにε1およびε3サブユニットの遺伝子発現が起こり、成熟顆粒細胞に発現する代表的なεサブユニットとなる。一方、プルキンエ細胞では、胎生13日よりこの細胞の分布する小脳領域にε2サブユニットmRNAの発現が観察されるが、生後1日を境にこのサブユニットの遺伝子発現は消失する。小脳核細胞では、ε2およびε4サブユニットmRNAが胎生期より発現するが、生後発達に伴いε2サブユニットmRNAが消失し、これに代ってε1サブユニットmRNAが出現する。これに対して、ζ1サブユニットの遺伝子発現は、各発生段階のそれぞれの神経細胞において普遍的な発現が観察された。以上の所見は、生後発達に伴い小脳の各ニューロンに発現するεサブユニットの分子種がダイナミックに変動することを示しており、その結果、胎児型サブユニット構成を有する受容体チャネルが成熟型チャネルへと転換することを示唆している。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)