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活性酸素のCDDP耐性機構への関与に関する基礎的検討

Research Project

Project/Area Number06857118
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Obstetrics and gynecology
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

宮下 明子  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (30229843)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed(Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost : ¥900,000)
Fiscal Year 1994 : ¥900,000 (Direct Cost : ¥900,000)
KeywordsGST / GSH / CDDP / 薬剤耐性機構 / SKG-IIIa / SKG-IIIb
Research Abstract

[研究方法]CDDP耐性機構は、(1) CDDPの細胞内蓄積量の減少、(2) 細胞内解毒機構、(3) DNA修復機構などが考えられている。等研究室で樹立した女性性器癌由来細胞株11種類について、特に(2)において、重要な役割を担うGSH(glutathione)/GST(glutathione-s-transferase)抱合系について下記の検討を行った。
(1)各株のCDDPおよびCDDP誘導体(CBDCA,254-S,DWA2114R)に対するIC_<50>値の測定
(2)各株の細胞内GSH量(比色定量)および、GST活性(酵素活性測定)の測定
(3)各株におけるGSH阻害剤;BSO(Buthionine sulfoximine)の影響
(4)各株におけるGST阻害剤;Ethacrinic acidの影響
[結果および考察]
(1)各株のCDDPおよびその誘導体に対するIC_<50>値の検討より、RMG-II(卵巣明細胞腺癌株)がいずれの薬剤にも高い耐性を有していることが判明した。(2)各株のCDDPに対するIC_<50>値とGSH量およびGST活性については明らかな相関関係はみられなかったが、これはCDDPの感受性がGST/GSH系により規定されるだけではないことを示唆しているものと考えられた。現在ヌードマウス移植腫瘍を用いて同様な検索を進めている。(3)子宮頚癌由来のCDDP自然耐性株と考えられるSKD-IIIaではBSOによりCDDPに対するIC_<50>値が1/10に減少したが、子宮頚癌由来のCDDP感受性株と考えられる同亜株のSKG-IIIbではIC_<50>の変化がみられなかった。また、SKG-IIIaではCDDP接触によりさらにGSHが誘導された。従って、両株におけるCDDP耐性機構の差異はGSHの関与によるものと考えられた。(4)Ethacrinic acidについてはSKG-IIIa、SKG-IIIb共にCDDPのIC_<50>には影響を与えなかった。また、Protein kinase Cの阻害剤であるStaurosporineもCDDP感受性には影響を与えなかった。
以上より、癌細胞株の種類によて耐性機序が各々異なることが示唆され、なかでもSKG-IIIaとIIIbの亜株間の耐性機序の規定因子についてはGSHである可能性が強く示唆された。

Report

(1results)
  • 1994 Annual Research Report

URL :

Published : 1994-04-01   Modified : 2016-04-21  

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