Project/Area Number |
06F06002
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Chinese philosophy
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
麥谷 邦夫 Kyoto University, 人文科学研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
GREGOIRE Espesset 京都大学, 人文科学研究所, 外国人特別研究員
ESPESSET Gregoire 京都大学, 人文科学研究所, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2006: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 太平経 / 上清派 |
Research Abstract |
19年度においては、主として以下のように研究を進めた。 エスペセ氏は、昨年に引き続き『太平経』のさまざまな言説を分析し、漢帝国以前の天啓の開示方法が特別な動物やそこに記された図像に対する異能者の解釈を介して間接的に行われたのに対して、『太平経』では、「天師」から弟子への直接の説教を通じて示される構造になっていること、つまり、天意が直接人を介して人間の言葉で開示される構造に転換してきたことを具体的に明らかにし、非正統的文献資料に見える言説とイデオロギーの構造、後漢帝国の知の枠組みあるいは認識論の転換の諸相を究明した。方法論的には、ミシェル・フーコーが『知の考古学』その他の中で提唱した理論に基づいて、『太平経』研究の方法論そのものを根本から見直し、従来の研究とは全く違った斬新な視点を確立しようと様々な観点から分析を行い、このような方法論の有効性について議論を深めてきた。その成果は、2篇の論文として結実し、近刊予定である。 受け入れ研究者は、昨年に引き続き上清派道教内における、『太平経』継承の痕跡を上清派道経群の分析を通じて具体的に明らかにするとともに、後漢から六朝時期の道教教理の展開の中で、『太平経』の提示した諸概念がどのように受容されていったか、また、仏教との交渉の過程でどのように変容していったのかを重点的に研究した。その成果の一部は、2007年9月に,台湾中央研究院文哲研究所で行われた国際ワークショップ「跨文化視野下的東亞宗教傳統第二次小型研討會]で発表した。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)