Sauria SINEの挿入を指標としたヘビ類の起源解明
Project/Area Number |
06F06184
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Biodiversity/Systematics
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
岡田 典弘 Tokyo Institute of Technology, 大学院・生命理工学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PISKUREK Oliver 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | レトロポゾン / 爬虫類進化 / ゲノムプロジェクト / 水平伝播 / SINE / 分子系統解析 / 有鱗目 / SINE法 / レトロボゾン |
Research Abstract |
本研究ではヘビとトカゲ類の系統関係を解析するにあたり、そのゲノムにおけるSINEに関して解析をおこなった。SINEとはゲノム中に散在する短い反復配列であり、その有無を様々な種の相同遺伝子座間で比較することにより、信頼性の非常に高い系統樹の再構築が可能であることが知られている。平成19年度はヘビ・トカゲ類のゲノム中に存在するレトロポゾンの一種であるSauria SINEの解析を中心に進めた。特にSINEが水平伝播を起こした可能性について研究し、Sauria SINEが爬虫類ゲノムからウイルスゲノムへ水平伝播を起こした証拠を発見した。このウイルスはヒトの天然痘ウイルスに類似したものであるが、これまで哺乳類以外に感染するといった報告例は知られていない。そのため本研究の水平伝播の証拠は、このウイルスが爬虫類にも感染し得るという可能性を示す結果となった。この成果は2007年に論文としてPNAS誌に掲載された。さらに現在では、爬虫類の中でも唯一ゲノムプロジェクトが進められているトカゲ(グリーンアノール)のゲノムデータを詳細に解析し、Sauria SINEのみならず様々なタイプ新規レトロポゾンを発見している。これらは将来おこなわれるであろう様々な爬虫類のゲノム解析において必要な情報となる。このグリーンアノールの成果は近い将来論文として発表する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)