植物体内におけるホウ素の輸送と機能に関する分子学的機構の解明
Project/Area Number |
06F06203
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Plant nutrition/Soil science
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤原 徹 The University of Tokyo, 生物生産工学研究センター, 助教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SAQTB Muhammad 東京大学, 生物生産工学研究センター, 外国人特別研究員
SAQIB Muhammad 東京大学, 生物生産工学研究センター, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | シロイヌナズナ / ホウ素 / 植物無機栄養 / トランスポーター / 塩類耐性 / 環境応答 |
Research Abstract |
本研究はホウ素輸送に関与する新規分子の同定やその解析を進め、植物におけるホウ素輪送の制御を全体として理解することを最終的な目的として実験を進めている。本年度においては、いくつかのジロイヌナズナのホウ素輸送体遺伝子について、その遺伝子破壊株の表現型を観察することとして、各種条件にさらしたところ、そのうちの一つの遺伝子の破壊株が塩ストレスに感受性になることが明らかになった。塩の成分であるナトリウムと塩素イオンのいずれがこの感受性の原因であるかを明らかにするために、ナトリウムを含むが塩素イオンを含まない培地や逆に塩素イオンを含むがナトリウムをほとんど含まない培地で同様の実験をすると、塩素イオンが感受性の原因であることを示唆する結果を得た。 さらに、この変異株を異なるストレス条件下で栽培したところ、異なるストレスに対しては野生型と同じ生育パターンを示したことからこの遺伝子破壊株は調べた中では塩素に対しての感受性を高める効果があると結論付けた。 また、酵母でこの相同遺伝子を発現させ、その活性を調べたところ、ホウ素を排出する能力を持っていることを確認できた。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)