Project/Area Number |
06F06230
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Applied genomics
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
小戝 健一郎 (2007) Kagoshima University, 大学院・医歯学総合研究科, 教授
小財 健一郎 (2006) 鹿児島大学, 大学院歯学総合研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
NGIN CIN KHAI 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | HB-EGF / 遺伝子治療 / 膜結合型増殖因子 / 肝硬変 / 劇症肝炎 / 肝臓 / 膜4回貫通分子 / インテグリン / ADAMディスインテグリン |
Research Abstract |
我々は、新規の膜結合型増殖因子のHB-EGFについて、心筋梗塞後のリモデリング誘導の主体であるという病的役割、一方、肝臓では正反対に劇症(急性)肝炎への治療作用を示すという、生理・病理作用を発見した。本研究の目的は、これらのHB-EGFの病的・生理的な作用に関する分子メカニズムの解明、さらにHB-EGFとHB-EGF関連分子による独創先駆性の高い遺伝子治療の開発研究を行うことである。 まず、HB-EGFと関連している分子群の動態と作用を調べるためHB-EGFと関連している分子Aに注目し、Aを強発現するアデノウイルスベクターを作製し、それをHB-EGFや他の増殖因子でPhenotypeを出現するin vitro, in vivoの系に用いた。その結果、Aの強発現により、HB-EGFやある種の増殖因子のシグナル伝達が阻害されることを新たに見いだした。これをもとに、この分子A、HB-EGF、その受容体、さらに我々が関連していると推察した分子Bについて、発現、局在の変化を調べ、その分子作用・機序の解明に迫っている。 また一方、肝硬変へのHB-EGFの治療薬としての可能性については、一部にphenotypeがみられたが、さらなる方法の改良(投与法、発現プロモーターの違いなど)により、治療効果が確定できるかもしれないという結果が得られた。 このように計画に従い研究が進み、成果が得られた。特に、HB-EGFと関連する分子Aの作用は新発見である。この成果は、今後新しい生命現象の解明、そして新規の治療薬の開発に繋がることが十分期待されるため、大変意義深い成果であると考えられ、今後もさらに研究を発展させるつもりである。
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